甘酒のなんで?を徹底解剖
  1. 【甘酒を知る】初詣・ひな祭りで飲むのは何故?

なぜひな祭りで甘酒を飲むの?甘酒を徹底解剖

初詣で甘酒が振る舞われるのはなぜ?

初詣で甘酒が振る舞われるのはなぜ?

お正月に神社に初詣に行ったとき、甘酒を振る舞われることがありますよね。またはお正月だけ境内で売られている場合もあります。生まれて初めての甘酒体験は神社で飲んだ甘酒だった、という人は多いのではないでしょうか。

日本にはお正月にお屠蘇と呼ばれるお酒を飲む習慣があります。おじいちゃんおばあちゃん世代はなぜお正月にお屠蘇を飲むのかを知っている人も多いと思いますが、このお屠蘇を飲むという習慣自体が少なくなってきている昨今、お屠蘇の意味を知らない人も多くなってきているかもしれません。

お屠蘇とは漢方薬をお酒に浸して作る薬酒で、これから始まる1年の無病息災や長寿を願ってお正月に飲むというのが古くからの習慣です。お屠蘇にはアルコールがしっかり含まれているのでお酒が苦手な人や子供は飲めませんよね。ここで甘酒の出番です。お正月にお屠蘇が飲めない人は甘酒を飲んで、その年の健康を願い災いを遠ざけてきたのでした。

ひな祭りの甘酒は「白酒」の代わり?

ひな祭りの甘酒は「白酒」の代わり?

お正月の神社で飲む甘酒のほかに、もう1つ日本で育った子供の多くが出くわす甘酒体験があります。それはひな祭り。ひな祭りにはひなあられと甘酒をいただく、というのが昔からの習慣ですが、ではひな祭りで甘酒を飲むことにはどんな意味があるのでしょうか。

ひな祭りとはそもそも、ひな人形に穢れを移すことによって子供を病気や事故、災いから守るという風習だったそうです。こういった災いから子供たちを守る意味でひな祭りには白酒が飲まれていました。白酒とは、蒸したもち米にみりんや米麹、焼酎などを混ぜ、1ヶ月ほど熟成させたもので甘酒と同じく甘い飲みものです。白酒には体を清め、体内に悪い子が宿らないようにする意味合いがあり、ひな祭りのお清めにはピッタリだったんですね。しかし白酒のアルコール分は10%とかなり高めなので子供は飲めません。そこでまた登場したのが、甘酒に置きかえて子供が飲むという習慣です。置きかえたお酒の種類は異なれど、流れとしてはお屠蘇と同じですね。

甘酒は夏に飲まれていた

甘酒は夏に飲まれていた

甘酒は江戸時代から人気があったという歴史ある飲みものだというのはみなさんご存じかと思いますが、江戸時代には甘酒は夏の風物詩として親しまれていたようです。夏の暑さで体をこわし、病気で死んでしまう人がとても多かったと言われる江戸の夏。この厳しい季節に江戸っ子たちの健康を守っていたのが甘酒でした。甘酒には栄養素が豊富に含まれていますよね。そこで江戸幕府が甘酒を4文(=約130円)という庶民でも手の届く値段設定にして売るよう采配していたというから驚きです。幕府が民を守るための手段として信頼を置くほど、甘酒は当時からその栄養の高さが評価されていたんですね。「あまーい、あまーい」と言って甘酒を売り歩く甘酒売りの声を聞くと、「ああ、夏が来たんだな」と当時の人は思っていたんでしょうか。

江戸時代にはすでに砂糖は日本に入ってきていたようですが、庶民が食べる甘味としては小豆に塩を混ぜた塩小豆や味噌で作った餡が主流だったようです。そんな時代にあの甘くておいしい甘酒はたちまち人々の間で人気を博したに違いありません。

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